マリファナ研究の禁止令 !?

マリファナ研究の禁止令

1976年に多目的な研究がなされていた大麻草は、これから次世代の研究者を輩出しようとする時期であったにも関わらず、当然、連邦政府によって治療薬としての可能性に終止符が打たれた。この研究禁止令は、アメリカの大手製薬会社に、連邦政府大麻草の研究を一任し、同研究の資金提供や評価を100%製薬会社に任せたことに端を発する。それまでの10年に及ぶ研究の末、天然の大麻草は、治療薬として非常に素晴らしい特性を持っていることがわかり、その可能性は企業によって独占される運びとなった。。

それも公共の利益のためではなく、大麻草の医療的効能とそれにまつわる情報を隠蔽するためである。その計画は、製薬会社が請願したところによると、民間企業である製薬会社に、特許取得可能な大麻草の分子の合成を行う時間的余裕を与え、「酩酊」をもたらさない医療品を約束するものだった。

1976年のフォード政権時には、「薬物乱用に関する全米学会」(NIDA)とアメリカ麻薬取締局(DEA)が、大学機関や連邦保険機関が大麻草を研究することを事実上禁止し、医療薬品としての天然の大麻草由来の抽出液の類を研究することを禁じた。この禁止令には大手製薬会社の誠実さを想定する要項がなかった。つまり、製薬が者は自主規制に任され、連邦政府による規制を免れることができたのである。個人経営の製薬企業は、ある程度の「酩酊」を伴わない研究を許可されたが、それはテトラヒドロカンナビノールの研究に限定され、400種類に及ぶ大麻草の薬用成分の解明は禁止された。

これらの研究は大麻草が喘息、緑内障、化学療法による副作用、拒食症、腫瘍に効くことや、更に大麻草の抗生物質としての働きを証明していた。てんかんパーキンソン病、拒食症、多発性硬化症筋ジストロフィー、偏頭痛、その他に関しては、さらなる臨床研究が必要だった。

なぜ大手製薬会社はマリファナの研究を乗っ取る陰謀を企てたのであろうか?それは、アメリ連邦政府による何百もの大麻草の研究(1966年から1976年)が指し示し、論証したところによると、「天然のままの大麻草」が「安全かつ最良の」、無数の疾患に有効な医療品であることが証明されたからである。

1988年、アメリカ麻薬麻薬取締局の判事が大麻の医療効果を認める

アメリカ麻薬取締局の保守的な行政法判事フランシス・ヤングは、15日間に及ぶ医療的証言に耳と傾け、何百ものアメリカ麻薬取締局や「薬物乱用に関する全米学会」の研究書類と大麻合法化活動家たちによる反対意見陳述を精査した後、1988年の9月に次の通りに結論づけた。

マリファナは人間の知る限り、もっとも安全にして治療に有効な物質である」

上記のような論理における優位性にも関わらず、当時のアメリカ麻薬取締局の局長であったジョン・ローンは、1989年の12月30日に、大麻草は依然として厳重に麻薬指定されており、スケジュールI(スケジュールIにはヘロイン、LSDがある)に分類され、医学的用途は皆無であると発表した。
ローンの後任者であるロバート・バナー(H・Wブッシュ元大統領に任命され、クリントン政権にも引き継がれた)は、大麻草の医療的可能性に対して、さらに過激な措置を取った。

H・Wブッシュ元大統領、クリントン元大統領、Wブッシュ元大統領とアメリカ麻薬取締局の行政官などは、ボナーよりも更に酷い政策を是認した。そして、これらの事実が1975年から明らかになっているにも関わらず、連邦政府は一体何を持っているのであろうか。

製薬会社の利権を守る

NORML(アメリカの大麻合法化市民団体)、ハイ・タイムズ、オムニ・マガジンは、もし大麻草がアメリカで合法化されれば、イーライ・リリー社、アボット・ラボ社、ファイザー社、スミスクライン&フレンチ社やその他の企業が年間数百万ドルから数十億ドルの損失を国内がで被ると報告した。

世界保健機構(WHO)の控えめな計算によると毎年、50万人の発展途上国の人間が、アメリカで禁止されていながら、アメリカの製薬会社によって海外で売られている、医療品や殺虫剤などの被害に遭い、死亡していると報告されている。

保健医療に群がるキツネども

製薬会社はすべての研究費を賄い、THCやCBD(大麻草に含まれる薬効)、CBN(同)などの合成の類似体の開発に勤しみ、一方で「酩酊状態」にならない種類の医薬品のみを市場に流すことを約束した。イーライ・リリー社はまずナビロンを、次にマリノールを、そしてテトラヒドロカンナビノールと緑戚関係にある合成医療品を開発し、政府に好結果を約束した。

1982年のオムニ・マガジンによると、開発から9年が経ったナビロンは、THCをふんだんに含んだ露地栽培の大麻草の、成熟した花穂には到底及ばず、役に立たない代物だった。そしてマリノールは、わずかに13%の患者が、それがマリファナと同様に効くと評価した。マリファナ喫煙者の間では、リリー社のナビロンやマリノールの効果はすこぶる評判が悪く、なぜなら、大麻草の花穂を一服するのと同じ効能を得るには、マリノールで3倍から4倍の酩酊状態にならなければいけないからである。

オムニ・マガジンが1982年に掲載した所によると、天然の大麻草に優位性があり、それで緩和される症状がたくさんあるというのに、これらの製薬会社は、合成医療大麻の開発に9年間と数十万ドル、数百万ドルを費やしたにも関わらず、失敗につぐ失敗を重ねた。この事実は1999年現在においても変わらない。

大麻草が不公平に非難される

これ以上、麻薬使用と関連する、個人や社会に対するダメージを回避することを完全に失敗した政策は継続する意味がなく、またそれを強化する必要はない。
と副理事のフレドリック・マイヤーズ医師博士は法務長官への手紙に書き記し、その内容が長官により隠蔽されたので、委員会の面々はその手紙を自費で後悔することにした。これは研究委員会にとっては大きな進歩で、それまで、同委員会は歴史的に医療大麻を弾圧してきた。このような喧嘩の長期的な影響は、今後、注目されるべきである。

法務長官に直接任命された研究委員会理事のエドワード・P・オブライエン・Jrは、同委員会の方針に強硬に異議を唱え、何年もの間、この団体で権力を手中にし、何を研究するか決める立場にいたので、その立場を利用して、化学療法に伴う吐き気や嘔吐を抑制する大麻草の研究を深めることをしなかった。オブライエンのもと、委員会は組織的に、大麻草を患者に供給するという慈悲深き目標を失った。痛みの緩和や、痙攣性の神経障害を含むすべての大麻草の医学的応用は禁止され、厳しく拒否された。昔は、大麻草は血管性頭痛や偏頭痛などの特効薬として幅を利かせていた。(オスラー、1961年/オーシャネシー、1839年)

大麻草のユニークな特性として、血液の循環において、髄膜(脳髄を保護する)を守る働きがある。大麻草喫煙者が赤い目をしているのは、この反応によるものである。他の医薬品と違い、チアマそうは総体的に見て、血管組織そのものには影響を与えず、しかしながら、それを摂取すると(その薬理効果によって)僅かに心臓の鼓動が早まるという現象が確認されている。研究委員会は、大麻草の喫煙を妨げ、代わりに合成THCのカプセルを奨励したものの、アメリカ食品医薬品局に報告された所によると、天然の大麻草の方が比較研究において遥かに人気があった。

NORML(アメリカの大麻合法化市民団体)がアメリカ麻薬取締局を告発した事件では、この事実が(宣誓証言などにおいて)司法関係者に正しく伝なかった。更に付け加えると、これらの自然な大麻草摂取がTHCカプセルよりも優れているという意見陳述書は、報告書の山に埋もれ、、、現在ではカルフォルニア州全体でも4ヶ所でしか手に入らないのである。

1989年9月30日、医療大麻プログラムは静かに失効した。その理由としては、医療大麻プログラムの存続を正当化するほど、大麻草によって治療された患者の総体数が多くなかったからであると説明されている。